【デンソー徹底解説】転職を考えているあなたへ!わかりやすく解説

【特色】自動車部品で国内最大、世界2位。トヨタ系。熱機器・エンジン・駆動系など広範囲。技術力に定評。

今回は自動車部品で国内最大・世界2位の企業デンソーについて徹底解説します。
派遣・期間工でデンソーへの転職を検討している。デンソーがどんな企業か知りたい。
そんなあなたへ向けて、ポイントをおさえて徹底解説していきます。
未来のモビリティ社会を支える大企業「デンソー」を理解していきましょう。

目次

■デンソーの歴史

トヨタ自動車からの分離独立から、今までの歴史をふりかえります。

1949年

トヨタ自動車から分離独立し、
日本電装株式会社を設立

1953年

ドイツ・ロバートボッシュ社と電装品に関する
技術提携契約を締結
*ロバートボッシュは売上高世界1位の自動車部品メーカー
世界に通用する製品づくりの為、社外からも積極的に技術を学ぶ。

1954年

・各地に整備工場を設置する「指定サービスステーション制度」を開始
エンドユーザーのサービス向上を図るために設置。
現在では、世界にサービス網を整備。

・技能養成所を開設
「人づくりはモノづくり」「技術と技能の両輪」の思想は、今日にも受け継がれます。

1956年

デンソーの源流となる社是を制定
創業の精神を将来にわたり守り育てる為に。

社是
一、信用を尊び責任を重んず
一、虚飾を排し和衷協力誠実に富る
一、研究と創造に努め常に時流に先んず
一、最善の品質とサービスを以って社会に奉仕す

1961年

品質管理の最高権威であるデミング賞を受賞
受賞に向けた社員全員参加での取り組みが、今日も続く「品質第一」の思想や風土の礎となる。

1972年

初の海外生産拠点を設立
ニッポンデンソー・オーストラリア、ニッポンデンソー・タイランド

1984年

額田テストコースを開設
部品メーカーとしては早くからテストコースを開設。
自動車メーカーに匹敵する評価施設を作ったのは、お客様の期待を超える製品性能や品質保証の為。

1991年

基礎研究所を設立
5~20年先を見据えた将来技術の研究開発を実施。現在の研究分野は、半導体材料からオイル産生微細藻類に至るまで、多岐に渡る。

1996年

社名を株式会社デンソーに変更
真のグローバル企業を目指し、社名から「日本」を取り、「株式会社デンソー」に変更。

2004年

「デンソースピリット策定」
先進、信頼、そして総智・総力の精神。
創業以来、受け継がれてきた価値観や信念を明文化した全社員の行動指針を策定。

2017年

ブランドスローガン「Crafting the Core」を策定
基本理念をベースに、デンソーグループが、今後目指す姿、方向性を一言で表す「Crafting the Core」を新たにブランドスローガンとする。

トヨタ自動車からの独立後、国内最大、世界2位の自動車部品メーカーになるまでには、
一貫してお客様や社会課題に焦点を当て、事業を進化させてきた歴史があります。

■デンソー6つのコア事業

創業以来の自動車部品製造の技術を応用して、生活、産業関連機器など、
社会の変化とともに事業領域を拡大。
現在は、未来のモビリティ社会にとって必要不可欠な6つの事業をコアにしています。

1.サーマルシステム

主な製品
カーエアコン、コンデンサ

環境に配慮し、最小限のエネルギーで安全で快適な空間を供給する。

2.パワートレインシステム

主な製品
ガソリン直噴インジェクタ、高圧ポンプ

クルマ本来の走る喜びと環境性能の両立。そのはいはんする課題への
ソリューションを提供する。

3.エレクトリフィケーションシステム

主な製品
モータジェネレータ、パワーコントロールユニット

豊かな環境と走るよろこびをかなえ、すべてのモビリティの電動化を 支える

4.モビリティエレクトロニクス

主な製品
画像センサ、ミリ波レーダ

「すべての人が安心して快適に移動できる社会(Quality of Mobility)」 を実現する

5.センサ&セミコンダクタ

主な製品
パワーガード、車輪速センサ

環境にやさしい、快適で安全なモビリティと社会の実現に向け、半導 体・センシング技術で業界を牽引する

6.非車載事業(FA/農業)

主な製品
垂直多関節ロボット、ハウス栽培向け環境制御システム

培った技術にこだわり、モノづくり産業の生産性向上と社会生活の質 向上に貢献する(FA) 技術と発想を掛け合わせ、すべての人々が豊かで安心・安全に暮らせ る社会の実現に貢献する(農業)

・6つのコア事業の注力4分野

モビリティ社会に新しい価値を提供する4分野をみていきます。

1.電動化

環境負荷の低減と高効率な移動の実現

デンソーは、地球にやさしく、より快適に移動できる電動 車両システムの開発に取り組み、ハイブリッド車に欠か せない主要製品の高性能化や小型化、省燃費を実現 し、世界中で生産しています。今後は、当社の幅広い事 業領域を活かし、車内のあらゆるシステムや製品をつな ぎ、エネルギーを効率よくマネジメントすることで、さら なる燃費性能の向上や省電力化に貢献していきます。

2.コネクテッド

クルマ・ヒト・モノがつながる新たなモビリティ社会の実現

クルマの「所有」から「利用・サービス化」へのシフトと いう大変革が起こる中、MaaS(Mobility as a Service: ヒトやモノの移動をサービスとして提供するモビリティ サービス)事業に取り組んでいます。デンソーは、クルマ に乗る人だけでなく、クルマを持たない人にも安心・安 全、効率的で環境負荷の少ない移動手段の提供を目指 し、新たなモビリティ社会の実現に貢献していきます。

3.先進安全/自動運転

交通事故のない安全な社会と快適で自由な移動の実現

デンソーは、交通事故のない、誰もが安心・安全に移動 できるモビリティ社会を目指し、品質と信頼性の高い安 全技術の開発に取り組んできました。これまで培ってき たセンシング技術に加え、今後は、AI・情報技術に磨き をかけることで、自動運転技術の発展にさらに貢献して いきます。創業以来変わらない“品質へのこだわり” を 貫き、モビリティ社会の未来に確かな安心を届けます。

4.非車載事業(FA/農業)

社会・産業の生産性向上に貢献

デンソーは、130の工場での FA 導入実績を活かし、お客 様の多様なニーズに対応できる FA システムを提案・提 供し、モノづくり産業の発展に幅広く貢献していきます。 また、農業を通じて世界中の人々に笑顔を届けるため、 自動車分野で培ってきたモノづくりの知見やノウハウを 活かし、農食分野に新たな価値を届けていきます。

引用:デンソー統合報告書

■デンソー 新たな価値を生む基盤

デンソーの強みを3つのポイントに絞ってまとめました。
明確な強みが、日本一、世界2位の自動車部品メーカーたる所以ではないでしょうか。

1.研究開発

・世界初へのこだわり
130以上の世界初製品を生み出す

・グローバル開発体制
世界7極のテクニカルセンターとイノベーション震源地のラボ

・未来を見据えた先端研究
未来のモビリティ社会を予測し、先回りする先端研究

次世代車載半導体の先行開発を担う、ミライズ テクノロジーズを設立
近年、自動車の電子制御化が進み、車載半導体はますます増加、高性能化また、将来のモビリティ社会の実現 に向けた CASE(コネクティッド、自動化、シェアリング、電動化) の進展において、技術革新の鍵となる次世代の車載半導体の 開発が求められている。 そのため、モビリティ・クルマ視点での知見を持つトヨタ自動車と車載部品視点での知見を持つデンソーが、次世代車載半導体の研究および先行開発を行う「株式会社ミライズテクノロジーズ」を2020年4月に設立。同社は自 動車メーカーと部品メーカーが新たにつくった世界でも類を見ない画期的な半導体先行開発会社 であり、両社融合のシナジー効果を十分に発揮して、安全と心地よさを併せ持つ新しいモビリティ社 会の実現に貢献をめざす。

2.モノづくり

・世界をリードする 生産技術
世界初・世界一を 量産成立させる

・人の知恵を最大限 引き出すF-IoT
世界中の仲間を情報でつなぐ

・工場も人も成長する EF 活動
1個の不良、1秒のロスに こだわる

デンソー流「F-IoT」とは?
Factory-IoTプラットフォームのこと。
設備総合効率の向上や不良率の低減に役立つ、 様々なアプリがラインナップされている。これらのアプリにはデンソーの現場改善のノウハウが練り込おり、様々なアプリを活用して、現場が自らの働き方を変える活動を通してモノづくりの進化を加速させる取り組み。

3.ヒトづくり

・デンソースピリット
いかなる状況であっても 新しいテーマに果敢に挑む

・グローバル 人材育成
多様な人材の活躍を促進する グローバル共通人事制度

・若手技能者 の育成
高度な技能者の育成は 企業成長の生命線

年齢問わずチャレンジし続ける環境づくり
今後労働人口の急激な減少が見込まれる日本では、女性やシニア、外国人等、多様な従業員の活躍 が重要になっています。デンソーでは、ダイバーシティ&インクルージョンの推進を通じ、年齢や 性別、国籍問わず、誰もが活躍できる環境づくりと個人の能力伸展を促進する取り組みを行う。
シニア社員の活躍促進
デンソーでは、シニア社員の人数が今後大きく増加することが見込まれており、シニア社員がい きいきと個人のスキルや技術を発揮できる環境・制度づくりを進めてきた。 2020年度より60歳以上再雇用者の人事制度の変更を実施し、従来一律だった60歳以降の働き方を4つのコースへと見直す新 制度を導入しました。この制度により、様々な役割で年齢問わず挑戦し続けることを後押しし、特に「生産」「品質」「人づくり」と いった会社の基盤分野において、多くのシニア社員が力を発揮している。

半導体先行開発会社「ミライズテクノロジーズ」の設立。
F-IoTプラットフォームによるモノづくり現場の改善。
高齢者・多様性のある人材活用による、ヒトづくり。
これらが、現在から未来への強みの源泉になっています。

■まとめ

デンソーへの転職を考えているあなたへ。デンソーがどのような会社か知って頂くことで、
やりがい、将来性など、転職判断の一助となれば大変嬉しく思います。

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この記事を書いた人

IT業界で製造領域に携り7年

業界知識や課題、採用、転職、お金にまつわることなど、
製造業界で働くあなたや、製造業界に関わるあなたへ
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「働くあなたを元気にしたい」をモットーに投稿していきます

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