【カルダノが解決するブロックチェーンの問題点とは?】ADA(エイダコイン)についても解説

ブロックチェーンの第三世代と目されるカルダノ。
第一世代、第二世代のブロックチェーンの問題点と、それをどのように解決するのか。

カルダノが発行するADA(エイダコイン)と併せて解説します。

この記事で分かること
・カルダノとは
・カルダノが解決するブロックチェーンの問題点
・ADAコインとは
目次

カルダノとは

カルダノとは2017年9月に発表された新しい暗号通貨プラットフォームです。

カルダノは暗号通貨の第三世代であると主張しています。

第一世代デジタルゴールドであるビットコイン。
送金と保管用に使用されますが、スケーラビリティに問題があります。

第二世代は「スマートコントラクト」をもたらしたイーサリアムから始まりました。
スケーラビリティは向上しましたが、グローバル通貨になるほどではありませんでした。

第三世代は、前の第二世代を採用して改善するものです。

現在カルダノは第三世代のブロックチェーンと見なされており、カルダノは、現在の世代の3つの問題点スケーラビリティ、相互運用性、持続可能性を解決したいと考えています。

カルダノが解決するブロックチェーンの問題点

現在のブロックチェーン3つの問題点
1.スケーラビリティー
2.相互運用性
3.持続可能性

スケーラビリティーを改善する3つのポイント

①1秒あたりのトランザクション処理

仮想通貨(暗号資産)を用いたグローバルな支払い方法では、1秒あたり多くのトランザクションを処理できる必要があります。

カルダノのウロボロスシステムは、プルーフオブワークの代わりにプルーフオブステークを採用することでこれを解決します。

ビットコインはプルーフオブアルゴリズムを採用し、誰でも新しいブロックをマイニングできます。

このプロセスは遅く、多くの計算能力を浪費するだけでなく、大きな電力の浪費にもつながります。

カルダノは、はるかに効率的です。
この仕組みは全ての人が新しいブロックをマイニングできるわけではありません。
代わりに、ネットワークが次のブロックをマイニングするために幾つかのノードを選択します。

ノード
節、結節(点)、節点、交点、中心点、集合点、こぶ、膨らみ、などの意味を持つ英単語。ITの分野では網状構造の構成要素などをこのように呼ぶ。

これらのノードは「スロットリーダー」と呼ばれます。
全てを機能させるために、時間をエポックに分割します。

エポックはスロットに分割され、それが1つのブロックを作成できる期間となります。

次に、ネットワークは各スロットの「スロットリーダー」を選出し、その特定のスロットのブロックをマイニングできます。

スロットリーダーは、新しいトランザクションを持ち、それらを検証してから、ブロックに入力します。
スロットリーダーが時間内にタスクを完了しないか、現れない場合、ネットワークに再選されるまで待たなければブロックを作成できません。

この手法により、スロット数が増えるにつれて、カルダノは非常にスケーラブルになります。

エポックごとに、複数のエポックを並行して実行できます。

②ネットワーク帯域幅

ブロックチェーンはP2Pネットワークにほぞんされます。
ネットワーク内の各ノードは、全ての新しいトランザクションのコピーを受け取ります。

しかし、一秒あたり数千のトランザクションがあった場合、ノードがそれらをダウンロードできるようにするには、多くの帯域幅が必要であり、スケーラブルではありません。

カルダノは代わりに、RINA(Recursive InterNetwork Architecture)と呼ばれる手法を使ってネットワークをサブネットワークに分割したいと考えています。

各ノードは特定のサブネットワークの一部となり、他ネットワークと通信できます。
インターネットのTCP /IPとよく似ています。

 

TCP/IP
インターネットを含む多くのコンピュータネットワークにおいて、世界標準的に利用されている通信プロトコルのことです。TCP/IPはインターネット・プロトコル・スイートとも呼ばれ、World Wide Webの発明と共にコンピュータ及びコンピュータネットワークに革命をもたらしたことがきっかけで現在でも標準的に利用されている通信規則です。インターネットを利用する際は異なるハードウェアやOSであっても通信が確立していなければネットワークは繋がりません。従ってTCP/IPは機器やOSが異なっても共通のプロトコルを用いて通信を成立させるものです。
例を上げると、私たちがインターネットでWebページを見るときに利用するプロトコルは、TCP(Transmission Control Protocol)とIP(Internet Protocol)を利用しています。
TCPとは通信プロトコルのひとつで簡単に説明すると「送ったデータが相手に届いたか、その都度確認しながら通信するやり方」や「正確な信号を送信する通信の規格を定めたもの」と言えます。わかりやすく言うと、エラーが起きてもクライアント側は繰り返しサーバにリクエストを送信し、サーバ側は正常に受け取って確実にレスポンスを返します。この一連の流れをセッションと呼びHTTPではリクエストとレスポンスで完結されます。
IPとはIPアドレスと呼ばれる数値を付与しその数字を用いて通信先の指定及び呼び出しを行いネットワーク通信を行うことです。
引用:アイティーエム

③ストレージ

ブロックチェーンは、これまでに発生した全てのトランザクションを保持します。
しかし、増大する大量のデータをどのように管理できるのか。

カルダノは剪定、圧縮と分割などの手法の実装を検討しています。

相互運用性

相互運用性について、多くの仮想通貨(暗号資産)がありますが、それらは一緒に機能しません。

カルダノは将来的に単一のデジタル通貨ではなく、
それぞれが複数の仮想通貨(暗号資産)を独自のプロコトルで共存させると考えています。

プロコトル
コンピューター同士が通信をする際の手順や規約などの約束事。ネットワークでコンピューターが使う言語のようなもので、双方が理解できる同じプロトコルを使わないと通信は成立ません。

現時点では、それらは互いに通信していません。
例えば、仲介なしでビットコインをイーサリアムに交換することはできません。

カルダノは「ブロックチェーンのインターネット」を目指しています。
つまり複数のチェーンを介してアセットを移動することを意味します。

持続可能性

現在、仮想通貨(暗号資産)を中心に会社を設立たいと思っている人はたくさんいます。

そういった人達が資金を調達する為に、彼らはICO(イニシャルこいんオファリング)を立ちげました。

ICO後は潤沢な資本を手にしますが、数年後にお金がなくなったらどうなるか。
また新たにICOをすることは改善策とは言えず、持続可能ではありません。

カルダノは財務省を作成することでこの問題を解決しようとしています。

それは、財務省がすべてのトランザクションの僅かな割合を受け取るということです。

それを受け取る場所は誰にも管理されていない小さな財布のようなものです。

代わりにカルダノプロコトルを改善したい開発者に資金の一部を解放します。

これを行うには開発コミュニティに提案書を作成します。
コミュニティは彼らが最も重要だと思う提案に投票します。

財務省は最も人気のある提案を選択し、改善開発に必要な資金を支給します。

長期的に、この財務モデルが持続可能性をもたらすと考えています。

ADA(エイダコイン)とは

CoinMarketCap
Cardano(ADA)価格・チャート・時価総額 | CoinMarketCap Cardano 本日の価格 は、¥56.72 JPYです。24時間の取引ボリュームは ¥51,508,696,049.86 JPYです。弊社ではADAからJPYへの価格はリアルタイムで更新されています。

リンク:Coin Market Cap

ADAコインはスイスのカルダノ財団が運営する「カルダノ(Cardano)」というプラットフォーム上で利用できる仮想通貨です。
ADAという名称は、19世紀の数学者である「エイダ・ラプレス氏」に由来しています。

元々、ADAコインはカルダノのオンラインカジノで利用する暗号資産として開発されました。
通常のカジノでは相対的にユーザーが負ける仕組みとなっており、公平性に欠ける点が問題視されていたためです。ブロックチェーンであればデータの改ざんは不可能で、取引を操作する管理者がいない状態を作れるとして開発されたのがカルダノです。

しかし、ADAコインはそこからカジノだけにとどまらず、さまざまなやり取りに使える通貨として今もなお開発を続けられ、世界中に流通してきました。

2021年5月にビットコインの価格が大きく下落し始めたタイミングで、ADAは値上がりし始めました。
その事実や、2018年から2021年までの騰落率がビットコントとほぼ同じ上昇を見せたことが、投資家から注目されました。

まとめ

カルダノは2022年現在、様々な企業、プロジェクトと提携し、実用化が期待されています。
旧来のブロックチェーンの問題を解決する物として、日本でも認知され始めています。

ADAもオンラインカジノ以外の幅広い用途が見込まれるため、今からでも有望な投資先ではないでしょうか。

最後までお読み頂きありがとうございました。
カルダノについて理解を深めたいあなたの参考になれば嬉しく思います。

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この記事を書いた人

IT業界で製造領域に携り7年

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