賃金センサスとは、日本の賃金に関する統計として、最も規模の大きい「賃金構造基本統計調査」のこと。
センサス(census)とは,特定の社会事象について,特定時点で一斉に行われる全数調査(官庁の行う大規模調査)を指します。
主要産業に雇用される常用労働者について,その賃金の実態を労働者の種類,職種,性別,年齢,学歴,勤続年数,経験年数別等に明らかにし,わが国の賃金構造の実態を詳細に把握することを目的として,昭和23年から毎年実施されている賃金構造基本統計調査の結果をとりまとめたものです。
今回は賃金センサスから私たちのこれまでの賃金の推移と、正社員、非正規社員の違いを見ながら
キャリア戦略まで言及します。
性別平均賃の推移
まずは2001年からの性別平均賃金の推移を見ていきます。
※出典:厚生労働省 賃金の推移
失われた○○年という言葉をよく耳にします。
2001年から2020年の20年間、表記の通り、私たちの賃金はほぼ横ばい。微減の状況。
女性の賃金は20年間で13%程増加したものの、男性の賃金は1.6%減少。全体では6%の字上昇にとどまる。この間中国では2倍上、G20先進国の中では韓国が20%以上、ドイツが15%以上の上昇率。日本で働く私たちの賃金がいかに上昇していないかが分かります。
では、この状況で私たちがどのように稼いでいくか、次の雇用形態・年齢・性別平均年収から考えていきます。
2020年度雇用形態・年齢・性別年収
出典:賃金構造基本統計調査
グラフからも正社員、非正規社員の年収格差が顕著です。
正社員は50〜54歳のピークに向けて上昇していきますが、非正規社員は全年齢でほぼ横ばい。
製造現場の非正規社員の中には正社員と変わらない活躍をしている方がいる一方で、賃金格差が開いている現状があります。
2020年4月1日に施行された同一労働同一賃金制が実際にどれだけ適用されるのか、気になるところです。
年収を上げるなら正社員一択のように見えますが、本当にそうなのかは後述します。
同一労働同一賃金とは、同じ仕事に就いている限り、正社員であるか、非正社員であるかを問わず、同一の賃金を支給するという考え方です。
非正社員を選択する労働者が増加している中、政府は働き方改革の一つとして、正社員と非正社員の間の不条理な待遇差を解消し、さまざまな働き方を選択できる社会になることを目指しています。
2020年度全産業・製造業年齢別年収
次に製造業界と他業界の年収を比較します。
出典:賃金構造基本統計調査
製造業の年収もほかの産業と同じく、50〜54歳をピークに上昇。その後下降していきます。
業種によって、年収は様々ですが、業界全体では、全産業平均とトレンドや年収水準は変わらず、ピーク年齢では全産業平均を上回ることが分かります。
転職では、自分の経歴や能力を企業から評価されます。一方で私たちも年齢、性別、業界平均や日本全体のトレンドを把握することで、企業から提示される給与が適切なのか判断できます。
製造業 非正規社員のキャリア
非正規社員は正社員より稼げないのは本当か?
前述の正規、非正規の年収比較では正社員にならなければ稼げないように見えました。
しかし、製造業では非正規でも正社員の平均年収以上に稼げるお仕事が存在します。
いわゆる製造派遣と期間工です。
製造派遣、期間工とは
製造派遣
工場などでの物の製造の業務への人材派遣。2004年(平成16)3月の労働者派遣法改正で解禁された派遣形態である。2007年2月末までは、派遣期間について最長1年間という制限があったが、同年3月からは最長3年となった。新卒者でも正社員での就職口が見つからないような若者、大企業をリストラされた中高年にとっても重要な働き口となった。「製造の業務」は、溶融、鋳造、加工、組立て、洗浄、塗装、運搬などで、部品メーカーを含む自動車製造ライン、電子部品、電気製品などの製造ラインなどがおもな派遣先である。
期間工
期間工とは、期間従業員とも呼ばれる「働く期間が決められている契約社員」のこと。工場の生産が活発になる時期に募集が多くなるという特徴があります。工場の作業員は派遣社員であることも多いのですが、期間工は会社による直接雇用であるため、派遣会社から派遣されるわけではないという点が派遣社員との大きな違いです。
1.雇用契約を派遣会社と結ぶか、製造メーカーと直接結ぶかが大きな違いとなります。
2.もう一違いは正社員等用までの難易度です。
期間工を雇用している会社の多くに正社員等用制度があり、本人の意志があり、働き方を認められれば正社員になるチャンスがあります。
早い場合は半年、長い場合は3年ほどかかることがあります。等用の合否や等用までの期間は、働く方の能力もそうですが、生産状況や人事方針等、タイミングによって様々な要素で決まります。
ただ、正社員を目指したい方にとって期間工は、未経験から大手メーカーの正社員になれるチャンスと言えます。
一方で派遣社員から製造メーカーの正社員になるケースは存在しますが、
企業への紹介を前提とした紹介予定派遣でない限り、稀なケースといえます。
正社員の平均年収より稼げる仕事とは
それは、今人材需要が旺盛な業界の製造派遣、期間工のお仕事です。
詳しく解説すると、人材需要が旺盛ということは、人が足りずに製造メーカー
が困っているということです。一つの業界で人手不足が起きると様々なメーカーに波及し、業界全体で人が足りなくなります。
するとどうなるか、、
製造メーカー、派遣会社は人材募集の為に給与を引き上げます。
2021年10月現在、コロナの影響で低迷していた、国内及び、北米、中国向けの自動車需要が急反発しており、その影響で急速な人手不足が起こっています。
中には未経験から時給2,000円以上や契約更新時に慰労金として総額300万円以上支給しており、寮費無料の求人、年収に換算すると500〜600万円稼げるお仕事もあります。
気になる具体的な求人はこちら
製造派遣・期間工のキャリア戦略
ここからが重要なポイントです。
「製造派遣、期間工は人材需要が減少した場合、雇用が安定しないんじゃないか」
誰もが思うことではないでしょうか。
だから、戦略が必要だと言えます。
ポイントは3つ。目的意識、計画、知識です。
目的意識
まず目的を決めましょう。
例えば、
・1年間働いて200万円貯金し、独立開業する。
・一部上場製造メーカーの正社員になる。

・FIREを目指して毎月投資する。
・製造技術を身につけてどこでも通用するプロ人材になる。
・製造派遣会社の正社員になってキャリアチェンジする。
などが考えられるのではないでしょうか。
計画
例えば「1年間働いて200万円貯金し、起業する。」の計画を立てます。
まずは月収40万円以上可能な寮費無料求人を探します。
誰でも簡単に月収40万円以上の仕事に応募できます。
1.リンク
2.トップページから下にスクロールし、大手メーカーから探す欄の「三菱自動車」をクリック
3.三菱自動車 愛知県岡崎市勤務 時給1,850円 月収43.5万円 寮費無料 求人があります。
4.「詳細を見る」から仕事内容、その他の条件を確認して、「応募する」ボタンを押します。
5.応募フォームで必要事項を入力して応募します。
月収40万円なら手取りは約32万円程。
そこから、
・光熱費 -10,000円
・食費 -40,000円
・携帯代 -4,000円
・交際費含め雑費 -50,000円
合計:-105,000円
貯金可能額は月間 215,000円
年間貯金可能額は 2,580,000円
となります。
貯金の計画ができたら次は、独立の為の知識が必要になります。
知識
「1年間働いて200万円貯金し、起業する。」為に必要な知識は、例えば、
個人事業主として起業するのか、法人(会社設立)として起業するのか、フランチャイズを利用して起業するのか。
仮に会社を設立する場合は、定款の認証、定款の提出、設立登記、法人設立届出書等が、必要な知識となります。
そして何より、あなたが、独立しようとしている業界の知識を深め続ける必要があります。
製造派遣、期間工で働くことで大切なのは、いつまでもそこに居ないことだと思います。
中には2交代、3交代勤務で給与も安い。そんな仕事に就いている方もいるかもしれません。
それでは日々の生活に疲れて、目的意識どころではないですよね。
大切なのは、自分がかけた時間に対して、適切な報酬が支払われているのか、知っておくこと(現在の給与相場やじぶんが働く業界のこと)、
そして良い仕事につけたら目的意識、計画、知識を持って働くことだと思います。
まとめ
正規、非正規の収入格差が叫ばれて久しく、非正規からはなかなか抜け出せないとの声を聞きます。
製造業界であれば、非正規から計画的に正社員を目指すことも、独立できるだけの資金を稼ぐこともできます。
日々現場で業界に貢献している、製造派遣、期間工で働く方が、ご自身の望む働き方、キャリアを考える上でのご参考になれば嬉しく思います。
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